「ムサシ」ロンドン・NYバージョン 梅田芸術劇場

2013年10月29日(火)13:00 晴れ
梅田芸術劇場 1階 8列

【キャスト】
藤原竜也/溝端淳平/鈴木杏/六平直政/吉田鋼太郎/白石加代子 ほか

作:井上ひさし(吉川英治「宮本武蔵」より)
演出:蜷川幸雄

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あらすじ

慶長十七年(一六一二)陰暦四月十三日正午。
豊前国小倉沖の舟島。真昼の太陽が照り付けるなか、宮本武蔵と佐々木小次郎が、
たがいにきびしく睨み合っている。
小次郎は愛刀「物干し竿」を抜き放ち、武蔵は背に隠した木刀を深く構える。
武蔵が不意に声をあげる。「この勝負、おぬしの負けと決まった」。
約束の刻限から半日近くも待たされた小次郎の苛立ちは、すでに頂点に達していた。
小次郎が動き、勝負は一撃で決まった。勝ったのは武蔵。
検死役の藩医に「お手当を!」と叫び、疾風のごとく舟島を立ち去る武蔵。
佐々木小次郎の「厳流」をとって、後に「厳流島の決闘」と呼ばれることになる
世紀の大一番は、こうして一瞬のうちに終わり、そして……物語はここから始まる。

面白かった!!
ひっさびさに面白い物語を観たなーとしみじみ思いながら帰りました。
千秋楽だったのかな。次はシンガポール公演って!!

幕が開くともうあの有名な巌流島の決闘シーン。
そこがメインになるのかと思っていたので、ここから始まるのかー。と思って
そんなに早いテンポでもないけど笑いもあり、細かいところまで目が離せず
あっという間に進んでいきました。

暗転のときに竹が出てきてお寺のセットになるところは
普通に次の場面への準備ではなく、笛の音に合わせて竹が奥から手前へ
左右の動きも入れて寺が経っていく様を時間経過や寺がいかに山奥にあるのかと
いう点も合わせて見せてたのも新鮮。
ロンドン・NYバージョン じゃないとどうなるのか気になります。
そんな感じで海外で観てる気分に浸ってみたり。

ムサシは変わらずというか、もちろんのこと藤原くんで。
小次郎は初演の小栗旬、再演時の勝地涼に続いて三代目は溝端淳平。
もともとムサシと小次郎は藤原小栗の両者を当て書きしたということだったから
どうなのかなーと思っていたけど、今回描かれていた小次郎が素直で真っ直ぐな
人だったので、三代目小次郎の溝端くんにイメージはぴったりだった。

一幕終わりの白石さんと杏ちゃんの狂言は、これだけで芝居になってるし
成立しているからここで妙な満足感を得てしまった。
鋼太郎さんの能も、もっと見たい!

話としては結局、決闘なんてして死んじゃだめ。というシンプルなものが根底にあり
二人の決闘をやめさせるための幽霊たちのお芝居という、そのヒントというか
気付くかどうかの台詞や行動のベタさ加減が私には絶妙で楽しかった。

千秋楽だったのもあるのか、カーテンコール5回くらいあって
みんなで海外公演へ送り出す感じでした。